ブランドとは何か

経営者の皆さまは既にご存知の方も多いかもしれませんが、もともと「brand(ブランド)」とは ”焼き印をつける” という意味の「brandr(ブランドル)」が語源だといわれています。

英語では「焼き印」の事を「branding iron」と呼び、他人の敷地内に放牧している牛や家畜が紛れ込んでも、所有者が誰なのか識別可能にするために「焼き印」を押す風習がありました。

それを踏まえ、現在ではどうでしょうか。単に所有権や生産者の識別ばかりか、競合他社との差異化や消費者の購買の意思決定に影響を与えるだけではなく、ステークホルダー・エンゲージメントや組織文化、人材採用という、企業活動を行う大部分に影響がある、と考えるのは決して飛躍しすぎではないと思います。


消費者はブランドの背景やストーリーへの共感で購買している

日常生活において、私たちはどのくらいのブランドに接しているかご存知ですか?

無意識に目にしている広告やロゴを含めると、なんとその数は数百から一千程度と言われています。コンビニエンスストアやスーパーマーケットで「これを買おう」と決められるのはなぜでしょうか。

私たちは、日常的に無意識のうちに「ブランド」を意識し、検討して購買しているのですが、その事実に人は気づいていないのです。

そして、売られている商品の後ろ側には、必ず「人」がいます。その商品の原料を作る人、原料を元に商品を開発する人、開発された商品の売り方を考える人、商品を販売先に届ける人…彼らは企業のビジョンや将来性に共感し、このビジネス関わりたいという「ロイヤルティ(忠誠心)」を持って属しています。

結局、商品を売るのは「人」です。

内外部問わず、ステイクホルダーの高いロイヤルティを保ち、それによりスキルの高い人材が確保されることで実現可能となるビジネスの領域が広がる。これも「ブランド」を大切に扱うことによって可能となります。

では「ブランド」にとって大切なこととは、どのようなことなのでしょうか。

それは「明確なビジョン・願望と目標設定」です。ビジネス(=ブランド)を中長期でどのくらい成長させていくのか、そのための資源は潤沢か、それを実行できる人材は十分に確保されているか、また、それに関わる社員のモチベーションは高いか。このように、明確なビジョンからブレイクダウンしていくと、最後は「人」に辿り着くのです。


インナーブランディングとアウターブランディング

ブランディングには2種類のコミュニケーションがあります。

ひとつは、従業員などの内部のステークホルダーに対し「どのようなブランドであるべきなのか」を理解してもらう「インナーブランディング 」。もうひとつは、消費者や採用候補者など、外部のステークホルダーに「どのようなブランドだと思われたいのか」を伝える「アウターブランディング 」です。

本来、この「インナーブランディング 」と「アウターブランディング 」は経営目標からブレークダウンされた「ブランド戦略」の一部で、内外部のステークホルダーのロイヤルティを上げるための要素とされています。

特に「アウターブランディング」 は、消費者の《ロイヤルティの向上=選好性の向上=売上の向上》と結びつけられることから、ブランディングやデザイン思考が経営課題を解決すると言われる理由と考えられます。

弊社は、ステークホルダーが共感できるブランドの個性を最大限に引き出し、その時代のニーズ合った「言語化・ビジュアル化・コミュニケーション化」をすることでブランドの成長に貢献します。

経営課題から一貫したブランド活動を始めたいとお考えの経営者は、弊社にお気軽にお問い合わせください。

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