「ブランディング」はすべてのビジネスのベースとなる資産

昨今すべての市場は、オフラインからオンラインへ移行し、またいかにオフラインとオンラインを融合するか、双方で収集した顧客データをどう扱うのか、LTVをどう伸ばすのかなど、ビックデータから広告戦略に至るまで様々な接点が複雑に絡み合ってビジネスをする時代に突入しています。

今やデジタル化に遅れた大手はデジタル世代のD2Cブランドに追随され、デジタル領域で活躍するベンチャー企業が頭角を現しつつあります。

では、なぜデジタル世代のD2Cブランドが活躍できているのか。
それは「世界観やビジョンの明確化(=ブランディング)」がされている状態でマーケティング活動を行っていること。要するに、ビジネスの根幹からブランディングを取り入れていることに理由があるのではないかと考えています。

特に、D2Cブランドの競合は、同一カテゴリの大手企業であることがほとんどです。大手企業は潤沢な資金を広告投資に回し、押さえられる顧客接点はすべて押さえ、常に消費者のエポークドセット(検討商材)にランクインしています。

その一方で、D2Cブランドは零細な資金で大手企業と対等に戦わなければなりません。そのため競合との差異を「ブランディング」で形作り、消費者のエポークドセットに入る。
その結果「独自の世界観」が生まれ、消費者からは自分事化できる「目新しいブランド」としての共感を呼び、認知が広がる。ビジネスにおいて重要な要素の「F2転換(2回目購入を指す言葉)」ですが、ブランディングを行っている企業は「F2転換率」も高い傾向にあると言われています。

このように、D2Cブランドは大手企業との格差を埋めるために「独自の世界観」で魅力を伝え、エポークドセットにランクインし、商品やサービスの実感値を追求することで、継続して利用したい気持ちを醸成することが重要です。「経営戦略〜ブランド戦略〜マーケティング戦略」を一貫して行うことで、大手企業との差異化できるのではないかと考えています。

差異化とは、他社との違いがあればそれで良いわけではありません。アメリカ合衆国の経営学者、マイケル・ポーター氏著の「マイケル・ポーターの競争戦略」の差異化戦略では、「差異化により消費者が認知する価値が上がっていること」が、差異化戦略成立の絶対条件とされています。

このように経営者の方々は差異化という言葉の意味を、
「消費者に、他社と異なると認知される」 < 「消費者に、他社より価値があると認知されること」と認識していただければ、「ブランディング」≠「デザイン」であり、「経営課題」≒「ブランディング課題」と考える事もできるのではないでしょうか。

クリエイティブな感性に長けた経営者は少ないかもしれません。「ブランディング」とは「ビジネスの根幹」です。感性のあるビジネスパートナーが欲しいと考えたことのある経営者の方は弊社までお気軽にご連絡ください。

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